発売以来好評を続けている乾燥機の選別オプション「草の実トレンダー」(特許登録番号:7535330)に、今年、大豆や大麦の乾燥にも使用できる新製品「草の実トレンダー・汎用タイプ」がラインナップに加わりました。
「草の実トレンダー」は、収穫した穀物に混入した異物を乾燥機の循環中に取り除く乾燥機オプションとして開発いたしました。米麦では、圃場で除草しきれなかった雑草の種子(ホタルイなどの草の実)が収穫した穀物に混入すると、その後の選別工数が増え、また籾の場合は乾燥調製後の籾殻に雑草の種子が混ざったまま再び圃場に戻すと、翌年また発芽してしまうという悪循環を繰り返すことから、少しでも「省力化したい」という乾燥機ユーザー様の声にお応えできるよう、異物を選別して取り除く方法を試行錯誤し、製品が誕生しました。
穀物を乾燥機に張り込むと循環運転中に、穀物に混入した草の実などの異物が、風の作用によって昇降機側面に取り付けた「草の実トレンダー」の多孔板(スリット)を通り抜け、自然に機外へ排出、落下方向に置いた受け箱に集めることができます。運転中は乾燥機の送風機が機内の空気を吸引しているので、「草の実トレンダー」のスリットからは草の実などが排出されるのみで、周辺にゴミやホコリが散らばるなどの手間の掛かる後片づけはありません。また、「草の実トレンダー」は電源を必要とせず、草の実などが除去された分、無駄な乾燥が減ることで燃費が抑えられ、籾摺り、色選等の後工程や、籾殻を圃場へ戻す場合は、その後の雑草の発芽が減るなど、作業の負荷が様々な面で楽になります。
販売開始後、全国の乾燥機ユーザー様よりご注文、お問い合わせを頂戴しており、特に無農薬、減農薬、自然栽培、特別栽培など、除草に手間や時間をかけ、実践されている営農ユーザー様からは大変ご好評をいただいております。
今年はユーザー様からのさらなるご期待にお応えできるよう研究を重ね、大豆や大麦の乾燥にも使用できる“汎用タイプ”を開発、ラインナップに加えました。実際にご使用いただいたユーザー様からは「大豆乾燥の時はアサガオの種、大麦乾燥ではアカザの種がよく取れて、とても助かる」との評価をいただいております。
草の実の形状、大きさによって使い分けができる選別網を、オプションで6種類ご用意。選別網の交換は手でスライドするだけなので簡単です。 「草の実トレンダー」のラインナップは、米麦用が金子乾燥機4・6・8インチ昇降機対応の5機種、汎用タイプが6・8インチ昇降機対応の3機種で、合計8機種を揃えました。
最新の遠赤外線乾燥機「レボリューションゼロ『和(やわらぎ)』」にも対応しています。 (SGN-6WA=ZAシリーズ対応 /SGN-8W・8WE=ZB・ZC・ZH・ZFシリーズ対応)
10月31日から開催の秋田種苗交換会では「機械化ショー」会場の弊社ブースにて、実物をご覧いただけます。
草の実トレンダー汎用型
設置例
※飛散防止カバー付き(オプション)


